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鑑賞045「幼稚」(TB152まで)








パパ凍らせてママ凍らせて八月は幼稚なせくすまいにちしたい
  平野十南

初句七音ってこう詠めばいいのかという、一つの手本にしたい一首。
リフレインで勢いがついてるからリズムが崩れず、
初読でもすっと歌のなかに入ってゆけます。
「せくす」以下の平仮名表記が、内容とのギャップも相まってとても効果的ですよね。

「パパ凍ら/せて…」のような、音数だけ数えて言葉の真ん中で句をまたぐ詠み方も
市民権を得てるのかな、とは思いますが、私はそういう歌作には賛成できなくて、
やはりこの一首のように、初句は初句できちんと意味のかたまりで切られていてほしいのです。

アタマが固くなっちゃったパパとママを冷凍庫で凍らせて、
汗だくの八月に、若さにまかせて。


※最近のカタカナ言葉は文字数も多いし、口語で詠む場合は特に字数には苦労しますよねぇ。
余談ですけど、たとえば上句がきっちり五・七・五で詠まれていると、
下句で結構乱暴な句のまたぎ方をしても、すーっと詠める場合が多い気がしますね。

いずれにしろ「四句が8音になっちゃったから、結句は6音にしとこう」みたいな、
トータル31音主義というか、算数的な詠み方はしないようにしたいものです。




幼稚」の秀歌たち。


飯田彩乃
 さかしらに掻きまはすだけの(デンタータ)幼稚な指なら食ろうてしまへ

三沢左右
 言の葉のげに幼稚なるひと節にかれは乙女にあらんとすなり

津野
 覚悟なく幼稚な愛と引き替えるくしゃと丸める裸婦の輪郭

かきくえば
 信号でおんなじように手をあげるババアと幼稚園児とおっさん

新井蜜
 じゃがいものうす紫の花のなか幼稚だつたね何も言はずに

不動哲平
 幼稚なり酌婦の道を選びたる君の名刺を路上に焦がす

久哲
 幼稚舎と影で呼ばれたサークルのレモンピールのような女子達

由弥子
 幼稚舎のシーソーに座る君はだれ錆びた門には廃園の札

市川周
 雲の峰だぁれもいない幼稚園(半減期まであと2万年)


(敬称略)

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カミソリーフ
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