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鑑賞047「態」(TB148まで)








あいわずぼーんゆーわーぼーんイキモノは受動態にて生まれ来るもの
  牛 隆佑

こちらも初句七音。
045で採らせていただいたお歌と同じく、
リフレインの綺麗な流れですっと読ませてくれます。
この一首のように、口に出して詠唱したくなる、そういう楽しさも、
歌の魅力のひとつですよね。

以前も書いた気がしますが、長い単語が多い現代、初句を七音にしてみるとか、
下句を破調にしてみるとかの選択は、積極的になされるべきなのかもしれませんね。
そしてもちろんそのベースに、五七五七七の定型をしっかり踏まえる、
ということが大切になってくるわけです。

以下余談。

ベトナム戦争をテーマとした映画「フルメタルジャケット」(S.キューブリック監督)
の中でマシュー・モディン扮するジョーカーが、ヘルメットに " Born to Kill " と
書いていたのを、ふと思い出しました。
勇猛で野蛮な文にも見えますが、『俺たちは作られた(生み出された)殺人兵器だ』という、
体制側への皮肉にもなっていて、自らの意志ではない、でも殺さなければならないという
強烈なアンチノミーが匂っていましたね。
(生を受動態で表すという英語の構造は、全ての生命は神の創造物だという
 宗教的思想とも強く結びついているのでしょうけど。)
その受け取った生をいかに生きるかを考えた時、ひとは大人になるのかもしれません。



」の秀歌たち。


夏実麦太朗
 服従の態度をみせる白犬のお腹の皮のうすべにあわれ

みずき
 密やかに花の媚態のなかにゐて櫻暈かしの白き頬なる

はこべ
 災害の事態改善すこしありアナの服装グレーにかわる

梅田啓子
 気遣われ護られ扶養されながら受動態にて晩年を生く

新田瑛
 この想いが化学反応せぬように低温低圧状態におく

コバライチ*キコ
 総身で反抗なせる態度みせ幼の背は鎧のごとし

鈴麗
 新月に醜態さらせ牡鹿たち護るべき者見つける前に

不動哲平
 サンダルによごれた爪を隠しつつ猫の媚態にふりむく真昼

五十嵐きよみ
 見るほどに媚態のようで飾られた百合の向きだけそっと動かす



(敬称略)

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