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鑑賞003「細」(TB 181まで)








かすみ雨打ち濡らしてや梅が枝のうぐひすのこゑの細やかにして
  周凍


お題は「」。
東京という都会にあって、明け方に鶯の声を聴いたとき、
なんとも言えず穏やかな気持ちになったことを思い出します。
まあさすがにちょっと歌は下手でしたけどね、その鶯は(笑)。

一首は、ウ音で始まる三~四句の丸い響きと、後半のカ行音が小気味良いお歌です。
第四句に注目していただきたいのですが、八音ですね。
定型三十一音に囚われ過ぎると「うぐひすのこゑ細やかにして」というように、
助詞を真っ先に犠牲にしてしまいがちです。
リズムとしてはすっきりするんですが、描写がボケてしまう。
字余りを嫌って、あまり悩むことなく助詞を切ってしまうことが多いですよね。
「を」とか、真っ先にお払い箱にしてませんか?
歌作時には積極的に助詞を残すという選択肢も、常に残しておくことも大事と思います。

さらにこのお歌では、三つの名詞「梅が枝→うぐひす→こゑ」を「の」でかけていくことで、
映像的なズームアップを行っているので、やっぱり三つ目の「の」は省略出来ないのですね。
周凍さん、素敵なお歌をありがとうございました。



」の秀歌たち。

梅田啓子
 夏を越しミニシクラメンの蕾もつ細き茎にはほそき貌つけ

富田林薫
 昭和史をほどいてみれば群青のひかりのような飴細工あり

なゆら
 細腕に抱かれし春子は泣き止みて次に泣きだす間を図りおる

牛 隆佑
 電燈は時に暴力的なもの闇のか細さ 君に似ている

佐藤紀子
 正月のお宮の露店にならびゐき しんこ細工の小さなうさぎ

野州
 一丁の豆腐を購め細き路地出ずれば五分刈り頭が寒い

船坂圭之介
 月細く欠く冬の夜の穏しきに浮かび来るかの白きゐさらひ

青鍋沙魚
 日刊の車窓にじきに現るるネオン細ったパチンコのパ

(敬称略)

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こんばんは

かすみ雨の歌を採って下さって、ありがとうございます。

確かに、この歌を字余りにするかしないかは少し迷いました。
しかし、このように解説して下さると、まるで他の方の歌のような気がして、
いや、お恥ずかしい・・・。

ところで私、このところ少し遠ざかってはいますが、実はへらぶな釣が大好きで。
何年か前まではダム湖や野池のほとりで、よく鴬の声を聴いたものです。
それこそ、上手いのやら下手なのやら沢山。
確か、去年の題詠blogでは下手な鴬を詠みました。

この時勢で、ややもすると気分が沈みがちでしたが、少し上向きました。
本当にありがとうございました。

こんばんは

周凍さん、こんばんは。
他の人が解説するようなことって、無意識にあるいは感覚的に詠んでるような
部分だったりもしますよね。
なにか意図にそぐわない評をしてたらごめんなさい、なにぶん素人に毛が生えた程度の歌詠みなもので… (^_^;)

釣りをしながら鶯の声!!命の洗濯ですね。すごく羨ましい。
日本って車でちょっと走ると、けっこうな自然に出会えたりしますよねぇ。
鶯は親や先輩から歌を習うんだそうですね。
私が聴いた鶯は「ホーキュキョケキョ」みたいな感じで、
あんまりいい先生につかなかったみたいです(笑)。

震災から半月。題詠ブログの方もアクセスがかなり落ちて盛り下がってるようです。
私もなかなか何をする気にもなれなかったのですが、
やれることをやっていこう、と思って鑑賞を進めることにしました。
これからもどうぞよろしくお願いします。

今後も楽しみです

字余りを含めて調べなどは、確かに感覚的に捉えていますが、もう少し云うと「ある姿・形に収まっていくのを見ている」感じ、と言えば伝わりますでしょうか?

去年も書いたかもしれませんが、理阿弥さんの選歌は自信を持って良いと思います。
とりわけ、今年の鑑賞方法は「詠み手」も「読み手」も勉強になる、とても有意義な方法だと思います。
私のように先生がいない人は、いい歌をしっかり読むこと以外に上達の道はありません。
なので、理阿弥さんの鑑賞記事は特に楽しみにしておりますので、どうぞご自身のペースで進めて下さい。

また遊びに寄らせて頂きます。

ありがとうございます

ある形に収まっていく、というのは分かる気がします。
これしかない、という表現に行き着いたとき、
ああこの言葉、おまえはそこに居たのか、と思うことがあります。
そういう瞬間は稀ですけれど。

それからお褒めのことば、ありがとうございました!
今後も真摯に短歌と向きあっていきたいと思います。
間違いなどありましたらどうか遠慮無くご指摘ください。

題詠ブログ全体も、このまま尻すぼみにならないといいのですが。
盛り上げていきましょう。
カミソリーフ
題詠blogへの投稿、選歌、鑑賞。
お気軽にコメント下さい。
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理阿弥(りあみ)



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 歌歴:08年より。
 口語でも文語でも。

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