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鑑賞055「虚」

昨日が、題詠blog2011 の〆切日でした。
参加表明が343名、50番まで詠まれた方が174名、完走者が148名(いずれもTB数)。
折り返しまでたどり着いた方はほぼ最後まで走られた、という感じでしょうか。
昨年よりも完走者は少ないようですが、2月中はかなりの勢いがありましたので、
地震の影響が少なからずあるのだと思われます。

主催された五十嵐さん、参加者の皆様、お疲れ様でした。

  ◆     ◆     ◆

さて、「」です。
詩人が好きそうというか、詩になりやすそうな文字なだけに、
「いかにも」な表現にはまってしまうんじゃないかと考えつつ、
160首近くを読ませていただきましたが、いやぁ、とてもいい歌が多かった。
おそらく、これまでで一番の豊作じゃないでしょうか。
絞りに絞ってやっと十四首。みんなすげぇなぁ。
これ以上とても選びきれない。

一首一首、それぞれの味わいがあるので、
どうかじっくりと読んでみてください。


」の秀歌たち。


みずき
 花首の落つると見えて虚ろなるわたしの椿雨に打たれぬ

オリーブ
 虚しさで満たす浴槽 君の名を持つ白き(うお)しずかに放つ

おおみはじめ
 人間であることを捨て親切の虚像をまとえコールセンター

香-キョウ-
 空を見る  虚無感がある  何故だろう  家猫は皆そうなのかしら

牛 隆佑
 灰色の虚空を裂いて現れるカラフルカラフルはつなつの人

富田林薫
 虚構 あるいは海の彼方へとわたしをつれて霧笛を鳴らす

中村成志
 道に這う南瓜の蔓も
 虚しさの縁語としては
 成り立つだろう


伊倉ほたる
 秒針は虚しい音を響かせて記憶の襞をざらざら舐める

雑食
 二乗して負のままなれば虚数とは憎しみに似たきみの想いか

今泉洋子
 (おほぞら)の見えざる手にてつぎつぎに柘榴裂かれて秋は闌けゆく

飯田和馬
 十二月虚ろな猿の目のならぶ檻の前にて零すチチボーロ

jun
 どこであろうと謙虚に生きているのだろう山つつじの葉が紅葉しました

竹中 裕貴
 虚しさをささやく指に脱がされるかかとのかたいとこも愛して

久野はすみ
 人形のガラスの眸の奥にある虚ろあなたは(わたしは)だあれ



(敬称略)

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ナイル12月号掲載歌【花の幻】

あかねさす紫の芽の吹き初めてミモザ枝垂るる冬のひだまり 禍きまでひたくれなゐにしなだるる寒緋桜を身ぬちに抱く 失衡の予感をはらむゴンドラに差し向かひつつふたり黙せる うつくしき虚像ならまし産毛なきビスクの頬を撫づるてのひら おほ川はこころ騒ぎをうつすごと潮...

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