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鑑賞060「直」








ゆるやかに北関東訛り直されて都市に溶けゆく日々ありきかつて
  野州

都市に慣れていく日々はもう過去であり、いま自分は都会に属するものだ、
そういう自覚の下に詠われています。
故郷のことばは、捨てるのではなく、徐々に直されるのだと。
私にも経験がありますが、緩やかに変えられた話し方は、
時をおいて故郷のひとに接してはじめて、失くしつつあることに気づくものですね。

ゆるやかに、直され、溶けてゆく。
言葉の選び方が美しい、素晴らしい一首でした。



」の秀歌たち。


夏実麦太朗
 雪の朝辻を直角に曲がりゆく郵便カブのカウンター美し

みずき
 乾きゐし舌の奥処に知る冬のひかり真直ぐに床へ伸びたる

東雲の月
 秦直也さんと呼ばれてはいと言うああこの人が秦直也さん

平野十南
 真夜中に淋しくて鳴く犬の子のそれはわが歌なれば直らず

雑食
 夕暮れの日直欄の君の名をほんの数分消さない自由

揚巻
 貫いたままに朽ちよと直線にふれれば銀の濁るかんざし

生田亜々子
 真っ直ぐに線が引けない 悲しくはないよ銀杏がちらちらと散る

小倉るい
 朝顔を見るため道を直角に曲がる勇気を持つ子供達

T-T
 僕はもうやり直せないという人に描かれた木は実ばかり多い



(敬称略)

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カミソリーフ
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