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鑑賞068「コットン」








オーガニックコットン農家のうつくしき笑顔のパネル 彼らは着ない
  清次郎

オーガニック、うつくしい笑顔と、柔らかい言葉を続けた後の結句のこの破壊力!
たった七音で、本質にズバッと切り込んでいます。
どうでしょう、過不足のないこの気持ちよさ。
(カ行音を含んだ単語が整然と使われているのも、小気味よさの理由かもしれません)

大学時代のアパートのそばに、小さなテーラーメイドのスーツ屋さんがあって、
海外の要人と握手してる写真を入り口に掲げていたのを、ふと思い出しました。
店の主人と外国人がただ握手してる一枚で、店の箔をつけるのに一役買っていた。
本物だったかもしれないですけど、通りかかるたびに胡散臭さを感じてたなぁ。

最近では、お茶の成分を含んだ石鹸の件などもありましたが、
これだけ情報を手に入れやすくなった現在でも、
耳触りの良い売り文句の裏に、本当は何が起こっているのかを
見極めるのは難しいんですよねぇ。

表現者には、世界を広く、皮肉的に、斜めに眺める視点も時に必要とされる、
そう思います。



コットン」の秀歌たち。
屈指の難題でした。


津野
 無垢のまま髪の先っぽ笑うときはじけて白きコットンフラワー

廣田
 コットンを透かせる光の繭のなか羽化を拒んでまた目を閉じる

水風抱月
 エナメルの有刺鉄線摘み取りしコットンパフに少女が芽吹く

不動哲平
 ピン札を飛ばす コットンクラブなる舞台のうえに居並ぶ愛へ

空音
 いい人の振りなんてもうするものか裂くように脱ぐコットンのシャツ

黒崎聡美
 快晴に<100%コットン>と表示のシャツの正しい白さ

冥亭
 コットンのワンピースなる幼女にて暮れなずむ街ゆくひとさらい

砺波 湊
 汚れることが役目と信じて並びいるコットンパフの真四角な白

星川郁乃
 青年が持て余す熱 清潔なコットンシャツに糊ひからせて

片秀
 コットンを2つ3つと裂いていき彼しか知らない世界を描く


(敬称略)

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カミソリーフ
題詠blogへの投稿、選歌、鑑賞。
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