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鑑賞074「刃」

」の秀歌たち。


紫苑
 冬瓜のしろき裸身に刃入るれば滲める(あを)を破瓜といふめり

船坂圭之介
 来たる日もまた来る夜も背筋に刃のごとく透析の意識あり

保武池警部補
 刃に繁く夏ひぐらし鳴き討つ首 痛忌な白首繋ぐ 夏至には

行方祐美
 うつすらと柳刃包丁磨ぐ背しなへよ散りそむ桜のやうに

新田瑛
 やいば、刃 奥底にある血流をきっとあいつに見せておくれ

髭彦
 巨大なる凶刃と化しふるさとをなぎ払ひたり核の電炉は

富田林薫
 西日より長い刃の影を踏みつちふまずから泣き出しそうだ

牛隆佑
 千人とすれ違っても誰ひとり刃物を振りかざさない不思議さ

南雲流水
 幼気(いたいけ)な林檎にそっと刃を入れる林檎は芯に力を入れる

音波
 あたためた刃でバターを切るような手つきで君の腑分けがしたい

今泉洋子
 (やいば)研ぐ初夢覚めて産土の太郎月の空どんよりとあり

壬生キヨム
 劣情を吸った刃を咥えさせ好きではないと言われてみたい

冥亭
 自刃せし憂国の徒は青年の姿のままに暮れ泥むなか

生田亜々子
 手に入れた刃で傷をつけてみる私はやわい 血はややぬくい

久野はすみ
 目に刃ひからせている少年の指よりこぼれ出すノクターン


(敬称略)

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カミソリーフ
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