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鑑賞097「毎」

お題に対して、どんなアプローチの作品が出てくるか。
題詠の楽しみ方のひとつだけど、そういう点ではこのお題、
ずばり「毎日」とかでも良かったかな、とも思う。
150人がどんな「毎日」を詠うのか。そしてその全体を
見渡した時、何が立ち上がってくるのか。
まあ漢字一字だと、詠む際に幅が広がるから助かるんで、
「たくさんの人が完走できるように」という配慮があるんだろうな。




駅までの道が毎日あることを恨むでもなく月曜の朝
  南野耕平


でも僕が死んでも君の毎日が続いていくと思えば あああ
  牛隆佑


眼差しの寒暖を見ては薄紙をはがし続けるごとき毎日
  北爪沙苗

さあ、「」。毎日。毎月。毎年。
限りなき成長を是とする時代が終わって、
明るい未来はどうしたって描きにくい。
閉塞感の中で、人が大きな世界を詠まずあるいは詠めず、
個の世界、もしくは「あなたとわたし」の関係だけに
引きこもろうとするのは、必然のような気がする。

<終わりなき日常>という言葉が、十五年ほど前のオウム事件以降
よく使われるようになったが、日々が続くこと、繰り返されることへの
現代人の態度がこの三首にもよく現れていると思う。
生活と切り離せない「毎日」という語が、うんざりとした倦怠感や、
諦観、恐怖感といったネガティブな感覚で使われがちなのは、
非常に興味深いことに思われる。



」の秀歌たち。


桑原憂太郎
 毎日が祝祭となる教室のドアの手前で立ちつくしたり

小夜こなた
 毎度お騒がせしますと踵からひび割れてくる冬の始まり

月原真幸
 手袋を買わずに過ごす冬のことたぶん毎年思い出します

清次郎
 毎秒に一京回の計算をさせながら人はまだやわらかい


(敬称略)

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カミソリーフ
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