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鑑賞012「堅」(TB 156まで)

このところの自分の選は、ちょっと保守的なのかなと思いつつも、
いいと思ったものはやはり良いので、素直にやっていこうと思う。







 春雨のしづく置きたる堅香かたかは恋はかなきを知りてうつむく
   紫苑

堅香子=カタクリは日本原産の早春の花。
花言葉は初恋、嫉妬、寂しさに耐える、だそう。
花弁が下を向いた控えめな姿のカタクリが、寂しく濡れている情景です。
自然詠が少なくなっている昨今(私自身、ほとんど詠まないです)、
こういう一首は都市生活者に潤いを与えてくれるなぁ、と感じ入るわけです。
説明不要の、シンプルに美しい一首。



」の秀歌たち。

猫丘ひこ乃
 堅炭と語りはじめるようにしてほのかに暖をとる京の朝

西中眞二郎
 義理堅き人から賀状来ぬままに夏の終わりは訃報届きぬ

行方祐美
 堅梨の切り口つつとひかりゐて雪のなき朝しろく明るし

ちょろ玉
 中堅センターに打球が抜けてスタンドが沸いた理由を君に教える

五十嵐きよみ
 式典の堅苦しさをまぎらわす来賓たちを野菜に見立てて

内田かおり
 陽を受けて仄かに温き土くれのひとつところにある堅さあり

(敬称略)

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ありがとうございます☆

拙作を取り上げてくださりありがとうございます☆

「堅」も難しいお題でした。
堅いもので歌にできるようなものを探すところから
始めた記憶があります。

炭火で暖をとる火鉢のある風景に少し憧れがあり、
すぐに火がつくわけでもないゆっくりとした様子を
詠んでみました。

みなさんの歌から、そして理阿弥さんの選歌から
勉強させていただいております。









Re: ありがとうございます☆

読み手の感覚に訴える、丁寧な描写ですね。
ゆっくりとした時間、見事に伝わってきます。
京都の冬は寒いと聞きます。
自分は北国出身なのですが、寒い朝の、あのじんわりと暖を取る感覚が
よみがえって来ました。

題詠ブログというか、ネット短歌全体を見渡して、
詠み手の胸中を述べる歌が目立ち、身の回りの生活に目を向けて描写する歌は
ちょっと少ないな、と感じる昨今ですので、
猫丘さんのような作風に出会いますと、ほっとするような感じです。
これからもよろしくおねがいします。m(_ _)m
カミソリーフ
題詠blogへの投稿、選歌、鑑賞。
お気軽にコメント下さい。
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理阿弥(りあみ)



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 歌歴:08年より。
 口語でも文語でも。

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