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鑑賞014「残」(TB 154まで)

好きな歌が多かったお題でした。








ワンサイズ大き目の服(さよなら)は時間が許す限り残り火
  久哲

思いがけず出てきた大きめの服、それによって再び蘇らされる胸の奥の燠火。
心に残り火を絶やさないのは男性っぽいな、とも思いましたが、
上句を見ると女性目線で詠まれた歌なのでしょうね。
繰り返される数限りないさよなら、そしてあのときの一度限りのさよなら。
切ねぇ・・・。いつだって切ないっすよねぇ・・・。

- さよならは時間が許す限り残り火である -  至言です。

久哲さんのお歌を拝読していつも嫉妬に駆られるのは、
理に縛られないその詠みっぷりになのです。
私はお題という制限に囚われて、なかなか想像を広げられずに
「一首中で因果を説明してるだけの歌」になってしまいがちなのですが
(◯◯した、それは△△だったから。というような)、
そのような歌は、読み手の心の中で情景が立体化していかないんですよね。
単に下句が上句(あるいはその逆)の説明になっていないか、気をつけなければ。

わかるようにわかるように、噛み砕いて詠まなくても大丈夫!
読み手を信頼して飛ぶのだ!!



」の秀歌たち。

西巻真
 生花店に花のむくろは並びゐてあなたにわたす無残をひとつ

紫苑
 ぬばたまの我が黒髪に結ぼるる残り香のなどかなしからずや

みずき
 残像と生るる樹影のそよ吹きて亡父のこゑを探す夏の夜

たえなかすず
 残照 アールグレイに一日の花、一日の波が浮かんで

船坂圭之介
 一瞬の夢に残れる かの細き指まざまざと弥勒菩薩の

芳立
〈東京湾岸〉
 ながめつつ時世ときよあかせば有明の埠頭に残る月のいにしへ


(敬称略)

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非公開コメント

ありがとうございます^^

理阿弥様。
度々、鑑賞いただき感激です。ありがとうございます。

まあ、嫉妬されるほどの作風ではございませんが
(ここだけの話・・・)
僕の詠みは詩と言うよりも、言語パズルに近いと自分では
思いますよ。

この歌に限れば 残り火 に、ごはんつぶでもア○ンアルファでもいいのですが
粘着性の物を付けて、言語野からずずずとサルベージした感じですね。
(よけいにわからへんわ!)

ここまで書いてきて、自分の歌の弱点がなんとなく見えましたよ。
うーん。たまには自己分析してみるもんだ。

その点も含め、再度ありがとうございます。
それでは、おやすみなさいませ。
久哲でした。

Re: ありがとうございます^^

なんか今ほんとにつまらない歌しか詠めなくて、泥沼なんですよ。
でも前進するしかないし…
いっつも久哲さんの歌に救われてる感じです。
読むことによって、自分の歌をもう一度違う地平から眺めてみようという気になって。

あれ、前も同じこと言ったような?

いつも刺激的な歌を読ませて下さって、ほんとうにありがとうございます。
あと、私の拙い評にも目を通してくださって。
これからもどうぞよろしくお願いします m(_ _)m
カミソリーフ
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理阿弥(りあみ)



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 歌歴:08年より。
 口語でも文語でも。

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