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鑑賞021「洗」(TB 143まで)








汲んだものみな吸い込んでゆくような洗面器を買う夏のはじまり
  佐田やよい

それってどんな洗面器よ!?
って思った時点で詩は役割を完遂してるんですよね。
新しいモノを買って、生活がちょっと潤って。
なにかはじまるような、これまでと違う予感。

みんな吸い込んじゃう洗面器が効いているから、
平凡な「夏のはじまり」ということばが、特別になる。
日常を詠むときでも、読み手の心を引っ捕まえるための
飛躍が有効だということを思い出させてくれた一首でした。



」の秀歌たち。たくさん。

行方祐美
 洗芋のシチューをふつふつ煮てをりぬ椿がもうぢき首墜す頃

安藤三弥
 喧騒を洗い流して走る猫 なぐり描きした未来が好きだ

夏樹かのこ
 声上げて泣かぬ私のハンカチがごうんごうんと洗われている

不動哲平
 古きよき潜望鏡に洗われてしばし星座の話などする

瀬波麻人
 カシミアを自宅で洗う休日もどうせ誰かの類型として

鳥羽省三
 「洗ひ張りいたし舛」との看板の軒に旧りたり飛騨の高山

新津康陽
 洗い行く深き霧。ほら、音もなく木々の葉裏を、草の葉裏を。

冥亭
 才あるを妬むは凡夫の常ならむ草紙洗の小町にも雨

(敬称略)

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カミソリーフ
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