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鑑賞023「蜂」(TB 140まで)








へいきさ、と言ってあなたは蜂蜜の瓶に沈んだ匙を摘まんだ
   梳田碧

蜂蜜はエロスをイメージさせるにうってつけの素材で、
今のネット短歌の潮流からいっても、そういう調理法があたりやすい。
だからこそその使用法には注意が必要なわけで。

「私ってすごく可哀想。ああ悲しい、ああ辛い」
と、自分で言っちゃうドラマの登場人物に全く同情できないように、
「エロいでしょ?エロいとこがいいでしょ?」という詠み手の意図が
透けて見える歌には、やはり共感しづらい。

そこで今回とらせていただいた梳田碧さんのお歌。
実際にエロスを意識して詠まれたかどうかは別にして、
みなさんの頭にはどのような情景が立ちがってきたでしょうか。
作中主体と「あなた」はどんな関係なのでしょう。
琥珀色の液体にゆっくりと沈むスプーンを、
「あなた」の指がひょいっとつまみ、それを眺めているわたし・・・
どうでしょう、まさに絶妙な匙加減の一首じゃないでしょうか。

「エロい」や「悲しい」は直接的すぎると表現にならない、というお話でした。



」の秀歌たち。

夏実麦太朗
 うつろなるアルミサッシの溝のなか蜂のなきがら鮮やかにある

酒井景二朗
 悲しみの含有量の高き街見向きもせずに過ぐる蜜蜂

新井蜜
 蜂蜜がたれるあなたのあごの先かがんで舌をのばせばとどく


 産む蜂も産まない蜂も生きかたは違えど同じかなしみだろう

(敬称略)



ここからは完全に余談。十五年ほど前の某格闘ゲームに「ハニー」という女性キャラがいて結構な人気を博したんだけど、海外に輸出する際に「子供向けのゲームでこんなエロい名前はありえねーよ」ってクレームで名前を変更させられた、って出来事を思い出した。そういうイメージって世界共通なんだな、と変に感心。

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カミソリーフ
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