QLOOKアクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鑑賞033「奇跡」(TB172まで)

生きるが奇跡、出逢った奇跡、この愛は奇跡!
いっぱいの奇跡でお腹がはちきれそう。
誰もが奇跡と歌うのならば、それはもう奇跡じゃないんじゃねーの、ってことと、
それが「わたし」に確かに起こったのだと詠みたいならば、
一般論的な陳腐さをどう回避するか、ということはやっぱり考えないと、
と思うのです。

この星であなたと私が出逢った奇跡、なんて
小説でも映画でも短歌でも歌謡曲でも何万回と繰り返されてることなんで、
無謀にもあえてそこで勝負するのなら、「わたし」ならではの、
誰もしたことがない表現に絶対してやるぞって、そういう気概がないと、ね。










奇跡など無限であって零である改札前の君待ちの群れ
  夏樹かのこ
どうでしょう、この突き放し方。
群れの一人一人にとってはそれぞれに大切な奇跡。
そしてそのすべてが実はありふれたものだという視線。

こんなふうに「奇跡の素晴らしさ」に寄り添いすぎず、客観視できるというのが、
よい歌人がもつ特質のひとつなのではないでしょうか。


その他にも、程よい距離感で読まれているなぁ、と感じたお歌を
選ばせていただきました。

奇跡」の秀歌たち。


帯一鐘信
 踏み切りの角度で落ちて垂れ下がり奇跡を祈る姿になった

尾崎弘子
 青空に鳥を探せばろろろろと奇跡のやうに飛ぶヘリコプタ

雑食
 奇跡には「ぐうぜん」というかなを振るようなぼくですどうぞよろしく

じゃこ
 同じ本手に取り出逢う私達という奇跡のためのまちぶせ

久哲
 奇跡とはこの星ですがそれよりも風の先端ってどこだろう

我妻俊樹
 あの窓に奇跡のような夕焼けはひろった小菊が皿に似合うね

中村成志
 己が身に都合の良きが奇跡なりたとえば(なれ)の頬の染まりを

梳田碧
 「奇跡」とか恥ずかしいからこの俺に使わせるなよ五十嵐きよみ

ネコノカナエ
 奇跡とも奇跡でないとも言われたくないんだここで生きてることに


(敬称略)

コメントの投稿

非公開コメント

カミソリーフ
題詠blogへの投稿、選歌、鑑賞。
お気軽にコメント下さい。
     powered by 涅槃 ver.2
理阿弥(りあみ)



ツイッター: Assam_Occam


 歌歴:08年より。
 口語でも文語でも。

カテゴリ
ブログ内検索
now Loading...
リンク
新しい記事
コメント
トラックバック
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。