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鑑賞035「罪」(TB169まで)








億筋の蜜も似ている甘い恋まあるい手にも罪の雫を
  保武池警部補

幾筋もの蜜の雫、恋の罪・・・

お気づきでしょうか、この一首、回文短歌なんです。

おくすじのみつもにているあまい こ いまあるいてにもつみのしずくを

保武池警部補さんは回文で百首を詠んでおられます。
素晴らしいのは一首中に内容的な破綻が無く、言葉が響き合ってること。
回文という縛りを加えながらこのレベルで詠まれては、もうお手上げですよ。
ほんとに言葉が好きな方なんだろうなぁ。
いつも感服させられています。

甘美な恋は、背徳の匂い。


」の秀歌たち。


浅草大将
 我が罪の根は深草にはびこればなど墨染に花の咲くべき

飯田彩乃
 避妊具の功罪笑ひ合ひながらVIRGINIA SLIMS弄びをり

野州
 口紅の春めく朝は罪深きことも思いて駅へと急ぐ

梅田啓子
 シトラスの香りのなかを大き手が頭皮撫でゆく 罪のごとしも

音波
 恥と罪の違いにわたし気がついて記念に毟る洗濯のタグ

東雲の月
 存在を罪とは知らぬほの赤きうなじの奥の君を掴まん

天国ななお
 扉っていう字に似てる開いたら罪になるってホテルの小部屋

萱野芙蓉
 罪科の火と庭のダリアに名をつけて八月はかたむきつつ暮れぬ

市川周
 鳩等みな推定無罪河原にて(平和とかもうどでもよくて)

星川郁乃
 ここは敵、それは罪、君を腑分けして私のために残る一塊


(敬称略)

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No title

多くのすばらしい歌の中から、私の酔っ払いの余儀みたいなのをとりあげていただき、嬉しいやら申し訳ないやらで小さくなっております。
百首詠み終えてから、あらためて短歌のおもしろさに気付かされ、ヨチヨチ歩きながら拙い歌を詠み始めている今日この頃です。(ってへんな文章ですね。)

理阿弥様の歌はもちろん、理知的な読みもすばらしく、非常に勉強になります。
このあとの歌も楽しみにしております。
では。

こんにちは

hobuikeさん、お久しぶりです。
素晴らしい回文短歌、読ませていただいてこちらこそありがとうございます!
どうやったらこんな風に仕上げることができるのかと思いながら、
いつも感服しております。

回文、私なりにちょっと調べて見ましたら、
古来より短歌とは相性がいいみたいですね。

いま、一首詠むたびに鑑賞を繰り返しておりまして、
この先もhobuikeさんの回文短歌が読めることを励みに
11月いっぱいなんとかがんばろうと思います。

これからもよろしくお願いします。
ではでは!
カミソリーフ
題詠blogへの投稿、選歌、鑑賞。
お気軽にコメント下さい。
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理阿弥(りあみ)



ツイッター: Assam_Occam


 歌歴:08年より。
 口語でも文語でも。

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