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鑑賞043「寿」(TB149まで)








年旧りて風を喪ういもうとの人形に寿ぎの火はあれ
  平野十南
妹の幼い頃の人形を供養するとともに、年とった妹を思い、
また老いた自分をも顧みているのかもしれません。
ノスタルジーに寄り添いながらも、そこから離れようとする力がなければ
誰しも前に進めないのです。

若さを失い、同時に私たちは何を得ているんでしょうね。
<言祝ぎ>は過去を清算し、現在の自己を肯定するための手続きであるようです。

風、火といったシンプルな言葉遣いだからこそ、
鋭く核を貫く美しい作品となっている。
最も強く惹かれた一首でした。



寿」の秀歌たち。


浅草大将
 敷島のくにの肇めを寿げばさかゆく道のけはしさ思ほゆ

南野耕平
 この地球(ほし)に寿命があると知ったとき僭越ながら地面を撫でた

不動哲平
 寿の金文字おどる封筒の海老のごときがうまく嵌らぬ

髭彦
 曽祖父の半谷清寿(ハンガイセイジユ)が植え初めし桜咲きけり核の荒野に

ミウラウミ
 ひと月で寿退職していった三田先生の仇名はベラだった

冥亭
 プルートの裔なる男子(おのこ)寿ぎてプルトニウムの雨は降りけり

市川周
 落ちているバッテラ寿司に手をだすな(気さくなコブラにも手をだすな)


(敬称略)

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カミソリーフ
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